『リーダーの究極の教科書 論語』
(皆木和義/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 儒家の祖である孔子が遺した『論語』は、2,000年以上にわたり、東アジア全域で読み継がれてきた。日本でも、聖徳太子が十七条憲法の冒頭で『論語』の一節を引用したのを皮切りに、上杉謙信、徳川家康、渋沢栄一など、多くの歴史上のリーダーたちの行動規範とされ、現代でも愛読書に挙げる経営者は多い。

 『論語』で理想とされる「君子」とは、「徳の高い立派なリーダー」のことである。それゆえ、『論語』はリーダーのあるべき姿が記された「究極の教科書」と言える。本書は、そんな『論語』のエッセンスを、「学」「仁」「義」「礼」「知」「夢」など25の要素に分け、原文と現代語訳、ビジネスへ活かす視点を加えてわかりやすく解説する。

 一読すれば、『論語』が人生訓としてだけでなく、今なおビジネスやリーダーの指針として大いに役立つことに驚かされるはずだ。著者はプロ経営者として東証一部上場企業トップなどを歴任し、稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)、樋口廣太郎氏(アサヒビール元社長)などの経営者からも直接薫陶を受けた人物。

 業種業界を問わず、現在順境にある方も逆境にある方も、正しいリーダーでありたいと願うビジネスパーソンには是非ご一読いただきたい。多くの気づきと内省を与えてくれる内容となっている。また、40年以上にわたり『論語』など中国古典や日本史の研究を続けてきたという著者の博識と、様々な名経営者とのエピソードも本書の魅力の一つだ。

著者:皆木 和義(ミナギ カズヨシ)
 1953年、岡山県生まれ。早稲田大学法学部卒。経営研究家。日本取締役協会会員。経営コンサルタント、プロ経営者、作家、歴史研究家として幅広く活動。「盛和塾」東京地区元代表世話人。平成ニュービジネス研究所所長、ハードオフコーポレーション(東証一部)代表取締役社長、経済産業省消費経済審議会委員などを歴任。現在も経営の第一線で活躍するとともに、NPO法人 確定拠出型年金教育・普及協会理事長なども務めている。
 著書に『1人で100人分の成果を出す 軍師の戦略』(クロスメディア・パブリッシング)、『稲盛和夫の論語』(あさ出版)、『MBA ビジネスプラン』(共著、ダイヤモンド社)など多数。講演家としても、JR東日本や総務省、Googleなどの企業・団体で多数の実績がある。
序章 論語が教えてくれること
第1章 人生と論語
第2章 ビジネスと論語
第3章 天命と論語

要約ダイジェスト

「仁」 ~人間尊重を謳う本田宗一郎の「3つの喜び」

子曰く、仁遠からんや。我仁を欲すれば、ここに仁至る。(述而)


【現代語訳】孔子が言われた。仁というものは、心の中にある徳であって、遠くにあるものではない。自分が切実に仁を求めるならば、心に応じてすぐに実現されるのだ。

 「仁」は、現代の意味に直すと、思いやりよりも、もっと広い愛とか大きな人間愛、利他の心という意味に近い。では、ビジネスや経営における「仁」とは何だろうか? 著者は多くの企業の経営理念や社是、

続きを読むには会員登録が必要です。

© 2017 ZENBOOKS,Inc. All Rights Reserved.
要約記事は出版社または著作者から適法に許諾を取得し、作成・掲載しています。本記事の知的所有権は株式会社ゼンブックスに帰属し、本記事を無断で複製、配布、譲渡することは固く禁じます

特集