『シンプルだけれど重要なリーダーの仕事』
(守屋智敬/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 初めてリーダーや管理職に任命されると、チームの結果を意識するあまり、メンバーだった時代の気持ちやを忘れがちである。その結果、メンバー時代に自分がされてイヤだったことをまたメンバーに行ってしまう。これは、リーダー自ら行動を変える努力の不足、そして、自分のなかに確固たるリーダー像が存在していないことが原因だ。

 そこで本書では、2万人以上のリーダーたちへ研修を行ってきた著者が、そこで見聞きした現場の悩みを踏まえ「リーダーとしての原理原則」を伝えている。描かれるのは、説得ではなく共感、支配ではなく信頼、言葉ではなく行動といった「共感型リーダー」の姿だ。そしてその土台は「メンバーがいるからこそ」という感謝の気持にある。

 具体的には、「信頼のベースをつくる」「チームをまとめて動かす」「仕事を任せる」「感情に寄り添う」「能力を引き出す」「チームの温度を上げる」といったステップに沿って、実践的な考え方や振る舞いが余すところなく描かれている。自身の経験に照らし合わせ、「こうすればよかったのか」と気付かされること必須の一冊だ。

 それらは、シンプルだが重要なこと、すなわち簡単なようなかなか実行できていない普遍的なリーダーの仕事とも言える。それゆえ、これからリーダーになる方も、現在メンバーとの関係やチームの目標達成に悩まれている方もぜひご一読頂きたい。リーダーの目指すべき姿として、折に触れ何度も読み返す座右の一冊になるはずだ。

著者:守屋 智敬(モリヤ トモタカ)
 1970年大阪生まれ。95年神戸大学大学院修士課程修了後、設計事務所に入所。地域再開発計画のコンサルティング業務や地域振興プロジェクトに従事。99年、人材系コンサルティング会社・HRインスティテュートの立ち上げ期に参画。以来16年にわたり、経営戦略策定、組織開発プログラムを通したリーダー育成にチーフコンサルサントとして活躍。現場で起こっている課題を解決する組織開発コンサルティングも数多く手がけてきた。
 2015年、株式会社モリヤコンサルティングを設立。師として慕う新将命氏の「人は論理により説得され、感情によって動く」というメッセージに強く共感し、内面から行動を変えるアプローチを重視した研修プログラムを開発。リーダーの心の姿勢(スタンス)を変えることで行動を変えるリーダーシップ研修や組織開発プログラム、本質的な問題を解決し信頼関係を構築することで強い組織を創り出すリーダーシッププログラム等を提供。研修受講生のファンが多く、企業の人事担当者の評価も高い。
 14年から復興庁の“新しい東北モデル事業”の一環として、いわて復興ツーリズム推進協議会にてチーフ・アドバイザーに就任し、被災地におけるリーダーシップ研修のプログラム開発を支援。復興庁の企業再生専門家として、被災地の復興支援にも携わっている。
第1章 信頼のベースをつくる
第2章 チームをうまくまとめて動かす
第3章 仕事を任せる
第4章 メンバーの感情に寄り添う
第5章 メンバーの能力を引き出す
第6章 チームの温度を上げる
第7章 上司を巻き込んで社内政治を攻略する

要約ダイジェスト

まず自分のことを知ってもらう

 新しくリーダーに任命された人、チームに一体感がなくてもがいているリーダー、これからリーダーを目指す人、これらの人がメンバーと最高の仕事をするために、そしてチームで大きな成果を生み出すために知っておいてほしいことには、次のようなものがある。

 まず、リーダーにとって、メンバーをよく知ることは、自分を知ることと同じくらい重要だ。そこで、着任早々にやってほしいのが面談である。今の課題は何か、何を大切にして仕事をしているか、1対1の面談でメンバーのことを把握する。

 ところが、これが言うほど簡単ではない。だから先に、

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