- 本書の概要
- 著者プロフィール
アベノミクス発動以降、日経平均は上昇基調にありながらも乱高下を繰り返している。そうした状況下で投資家として安定して結果を出すには、確固たる信念と「思考の軸」が必要である。本書はそんな「思考の軸」を、25年の投資経験を持ち、「R&Iファンド大賞」を4年連続受賞するカリスマファンドマネジャー藤野英人氏自ら解説した一冊だ。
著者は「洞察力」「決断力」「リスクマネジメント」「損切り」「時間」「増やす力」「選択力」の7つを「思考の軸」として挙げ、これらを武器にリーマンショックや東日本大震災も乗り越え、実績を出し続けてきたという。そしてそれらは、「未来を見通す思考法」とも呼ぶべきものであり、投資だけでなく仕事にも大いに応用できるものだ。
当たり前だが、未来が読めないからこそ投資は難しい。著者も日経平均を予測するのは不可能だと説いている。ただし、未来が予測できなくても、長期的に勝ち続けることはできるという。それは、企業の利益の伸びと株価は長期的に見れば確実に連動しており、そうした成長企業を見つけ出すことは不可能ではないからだ。
企業の成長性を見極めるためには、人々のニーズを見極め、投資を決断しなければならない。その意味で本書は投資テクニック本ではなく、「人間」を知るための一冊だと言える。投資家が読んでも当然参考になるが、投資には興味がないという方もぜひご一読頂きたい。一生使える物の見方、考え方が余さず披露されていることに驚かされるはずだ。
著者:藤野 英人(フジノ ヒデト)
レオス・キャピタルワークスCIO(最高運用責任者)。1966年富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業。野村投資顧問(現野村アセットマネジメント)を経て、96年ジャーデン・フレミング投信・投資顧問(現JPモルガン・アセット・マネジメント)に入社。中小型株のファンドの運用に携わり、500億円→2,800億円にまで殖やすという抜群の運用成績を残し、伝説のカリスマファンドマネジャーと謳われる。
中小型・成長株の運用経験が長く、25年で延べ5500社、6000人以上の社長に取材、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。2003年8月レオス・キャピタルワークス創業、CIO(最高運用責任者)に就任
レオス・キャピタルワークスCIO(最高運用責任者)。1966年富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業。野村投資顧問(現野村アセットマネジメント)を経て、96年ジャーデン・フレミング投信・投資顧問(現JPモルガン・アセット・マネジメント)に入社。中小型株のファンドの運用に携わり、500億円→2,800億円にまで殖やすという抜群の運用成績を残し、伝説のカリスマファンドマネジャーと謳われる。
中小型・成長株の運用経験が長く、25年で延べ5500社、6000人以上の社長に取材、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。2003年8月レオス・キャピタルワークス創業、CIO(最高運用責任者)に就任
序 章 そもそも、「投資」とは何なのか?
第1章 洞察力 マーケット感覚を養うなら、専門知識よりも街歩き
第2章 決断力 決断とは、やらないことを捨てること
第3章 リスクマネジメント リスク分散とは「好奇心」の分散である
第4章 損切り 評価は常に「時価」で考える
第5章 時間 「お金」「効率」よりも大切なもの
第6章 増やす力 「経済」とは何か? 「お金」とは何か? を知る
第7章 選択力 未来に向けて、希望を最大化する戦略
第1章 洞察力 マーケット感覚を養うなら、専門知識よりも街歩き
第2章 決断力 決断とは、やらないことを捨てること
第3章 リスクマネジメント リスク分散とは「好奇心」の分散である
第4章 損切り 評価は常に「時価」で考える
第5章 時間 「お金」「効率」よりも大切なもの
第6章 増やす力 「経済」とは何か? 「お金」とは何か? を知る
第7章 選択力 未来に向けて、希望を最大化する戦略
要約ダイジェスト
投資家は何を見て、どう考え、どう決めるのか
未来を正確に予測することは、誰にもできない。けれど、ファンドマネジャーは、未来を選ばなければならない。なぜなら、投資とは、「今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと」「世の中を良くして、明るい未来をつくること」だからだ。
そしてファンドマネジャーの仕事とは、
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