『オトナ相手の教え方』
(関根 雅泰/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 大人相手に教えることは、子供相手に教える場合と異なり、相手の年齢、雇用形態などの背景が多様である。さらに、年齢を重ねてきた結果の経験や自分なりの考えを持っており、教える側も、教え方などの専門教育を受けてきたケースは少ない。これが、大人相手に教えることを難しくしている原因の一つだ。

 そこで、本書では「教え方」のプロフェッショナルである著者が、大人相手に教える場合の「相手の立場に立つ」「学習の手助け」という2つの本質を丁寧にひも解き、大人に対する教え方をコンパクトにまとめている。具体的には、相手のレベルや性格を把握し、それに応じた伝え方の技法をわかりやすく解説する。

 また、教える時間がなかなかないとれないという状況も勘案し、一人で教えない(周囲の協力を得る)実践的な方法までが説かれている。著者は東京大学大学院で「経営学習論」を研究しながら、長年に渡り多くの企業でOJTや社内講師の養成研修を行う人物。それゆえ、実務と人材開発理論の両面から「教え方」のエッセンスが理解できるはずだ。

 新入社員の教育担当になった方など、プレイングマネジャーとして教える立場にあるビジネスパーソンには特にお薦めの内容だ。もちろんマネジメント経験豊富な方にも、自分の教え方をブラッシュアップするヒントに富む一冊として、ぜひご一読頂きたい。

著者:関根 雅泰(セキネ マサヒロ)
 1972年埼玉県生まれ。南ミシシッピー大学卒業後、二社での営業、講師経験を経て、2005年、研修会社ラーンウェルを設立。2010年、仕事をしながら東京大学大学院へ進学。「経営学習論」の中原研究室に参加。新人の組織適応やOJTについて研究。2013年、学際情報学修士号取得。企業研修での専門分野は「教え方」(現場でのOJTや社内講師の養成)。
 主な研修に日経ビジネススクール「OJT指導スキル研修」NBSオンライン講座「部下後輩が育つ! 上手な仕事の教え方入門」ダイヤモンド社「研修開発ラボ」メーカー、インフラ企業を中心に「メンター(新人を教える先輩社員)研修」など。著書に『教え上手は、学ばせ上手』(クロスメディアパブリッシング)『これだけはおさえておきたい仕事の教え方』(日本能率協会マネジメントセンター)『マンガでやさしくわかる仕事の教え方』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
第1章 正しい「教え方」って何?
第2章 教え上手な人の教え方
第3章 命令するような教え方していませんか?
第4章 一方的に説明しても伝わりません
第5章 早く会社になじめるような仕掛けをつくろう
第6章 プライドのある大人に素直になってもらうには
第7章 「ウマがあわない」なんて言い訳は通用しません
第8章 「ひとり」ですべてを教えようとしていませんか?
第9章 忙しい中で教えることはムダじゃない

要約ダイジェスト

教え上手な人の教え方

 子どもと大人に教える大きな違いは、その「年齢」にある。子どもが相手の場合、教える側の方が年齢も上で、経験も多いので、何かを教えたとき素直に受け取ってくれることが大半だ。しかし、大人は経験や自分なりの考えを持っており、自分よりも年上の場合もある。

 だから、大人に対して教える際には、子どもたちに教える時とは違った「教えることの本質」が求められる。「教える」とは、

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