『アンガーマネジメント ― 怒らない伝え方』
(戸田 久実/著)

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  • 著者プロフィール
  • 目次
 仕事を進めていくうえで、「怒り」の感情を覚えたことがないという方は少ないだろう。実際、9割近くのビジネスパーソンが、仕事で怒りを感じると答えている調査もあるという。怒りは喜怒哀楽のなかでも強い感情であり、しかも「感情的になるのは大人げない」「怒ったら嫌われる」というように「怒ることは悪いこと」とする見方が根強い。

 だが、怒りを溜め込んでしまうと、ストレスが蓄積し、最終的には心身に不調をきたしてしまうことになる。そこで役に立つのが「アンガーマネジメント」だ。アンガーマネジメントは1970年代に米国で開発され、現在では全米の教育機関や企業に広く導入される「怒りの感情をマネジメント(上手に付き合う)するプログラム」である。

 アンガーマネジメントにおいては、怒りは決して悪いことではない。怒る必要があることには怒ってもよく、伝え方を工夫することが重要なのだ。本書はそうした「怒り」への基本的な理解から、ビジネスやプライベートシーンでの豊富な伝え方実例、そして有効なトレーニング方法までが収められたアンガーマネジメントの実践的入門書となっている。

 著者の戸田久美氏は、これまで数多くの企業や官公庁に「伝わるコミュニケーション」をテーマに指導を行い、現在は日本アンガーマネジメント協会理事としても活躍する人物。怒りをうまく伝えられず悩んでいる方はもちろん、怒りっぽいという自覚がある方、怒りっぽい上司のもとで働いている方などにも、ぜひご一読頂きたい一冊だ。

著者:戸田 久美(トダ クミ)
 アドット・コミュニケーション(株)代表取締役。日本アンガーマネジメント協会理事。立教大学卒業後、大手企業勤務を経て研修講師に。銀行・製薬会社・総合商社・通信会社など、大手民間企業や官公庁などで「伝わるコミュニケーション」をテーマに研修や講演を実施。対象は役員、管理職、リーダーや女性リーダーまで幅広い。
 講師歴24年。とくに人間関係の悩みがなくなる「言葉がけ」に特化したコミュニケーション指導に定評があり、年間受講者数は毎年5000人を突破。これまでの指導人数は10万人に及ぶ。現在、約8万人が受講し、ファシリテーター、キッズインストラクター登録者数がのべ2100名を超える日本アンガーマネジメント協会にて理事を務め、ファシリテーターの育成やスキルアップ勉強会の講師を担当。著書に『ゼロから教えて接客・接遇』『アドラー流 たった1分で伝わる言い方』(いずれもかんき出版)がある。
PART 1 「怒り」とはなんだろう?
PART 2 感情をうまく伝えられない人の5つの特徴
PART 3 感情をうまく伝えられる人の5つの法則
PART 4 怒らない伝え方10のポイント
PART 5 感情別 相手に伝わる9つの言い方
PART 6 シーン別 伝え方―仕事編
PART 7 シーン別 感情の伝え方―プライベート編
EPILOGUE アンガーマネジメント11の簡単テクニック

要約ダイジェスト

怒りを伝えても嫌われない

 怒りに対して、人はマイナスのイメージを抱きがちだ。その背景には「怒りっぽい人は嫌われる」と思っていたり、「怒りをあらわにすることは、みっともないことだ」としつけられてきた人が多いことなどがある。

 だが、怒りは人間にとって自然な感情であり、悪いことではない。怒る必要があることには怒ってもよく、

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