『ヴァージン・ウェイ』
(リチャード・ブランソン/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 ヴァージン・グループの創業者 リチャード・ブランソンは、10代で高校を中退して雑誌を創刊したのを皮切りに、レコード・レーベル、航空事業、金融、近年では宇宙旅行ビジネスなど、様々な事業を興し、その多くを成功に導いてきた。その傍ら、熱気球や船による大西洋横断などで冒険家としてもその名を知られている。

 「破天荒な経営者」として有名な著者のエピソードの数々は痛快そのものだが、本書ではグループが創業以来大切にしてきた仕事のやり方「ヴァージン・ウェイ」が、「LISTEN」「LEARN」「LAUGH」「LEAD」という軸で語られた貴重な一冊だ。そこでは「聴く」ことを重視し、どんな会議でもメモを取る著者の意外な姿も描かれる。

 また、ヴァージン・メガストアやヴァージン・コーラでの失敗など、強気の経営の陰に、苦境や失敗から学び続けようとする姿勢も見逃せないだろう。もちろん業界の大手企業を手玉に取った戦略や、いかにして優秀な人材を採用し、5万人を越えるグループでも自由な組織風土を維持するのか、など興味深い論点も深掘りされている。

 一読すれば、どの事業にも共通しているのが、最高のサービスを顧客に提供したいという想いであり、ヴァージン・ウェイの本質が、文字通り「楽しむ」ことにあると理解できるはずだ。リーダーシップの要諦・哲学も多く含まれ、そのユーモアあふれる筆致と合わさって一気に読み進めてしまうだろう。経営者やリーダーを志す方は必読である。

著者:リチャード・ブランソン(Richard Branson)
 ヴァージン・グループ創業者。1950年7月イギリス生まれ。16歳で高校中退後、雑誌『ストゥーデント』を創刊。70年レコードの通信販売事業を開始、73年レコードレーベル「ヴァージン・レコード」を立ち上げる。84年ヴァージン・アトランティック航空を創業。その後ヴァージン・ブランドを活用した事業多角化を進め、鉄道、金融、携帯電話、旅行、飲料、通信、放送、出版、宇宙旅行などの分野に進出。世界50カ国以上で事業を展開、従業員5万人、売上高約2兆円のヴァージン・グループを創りあげた。冒険家としても知られるほか、エイズ撲滅や地球温暖化防止など社会貢献活動にも力を注ぐ。

翻訳:三木俊哉
 1961年7月、兵庫県生まれ。企業勤務を経て、主に産業・出版翻訳に従事。訳書に、『世界はひとつの教室』(ダイヤモンド社)、『ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡』(楽工社)、『スノーデンファイル』(日経BP社)などがある。

はじめに
パートⅠ 聴く LISTEN
パートⅡ 学ぶ LEARN
パートⅢ 笑う LAUGH
パートⅣ 率いる LEAD
エピローグ
おわりに

要約ダイジェスト

人生は短い、だから思う存分楽しもう

 われわれのグループ各社をめぐって「ヴァージン・ウェイ」という言い方がされるが、これは創業1日目からずっと進化してきた。われわれの「ウェイ」すなわち仕事のしかたで大事なのは、黙って聴くことが一つだ。

 意見がある人すべての話に熱心に耳を傾け、

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