- 本書の概要
- 著者プロフィール
金融・経済ジャーナリストとして活躍する著者は、トニー・ブレア氏(元英首相)、ハワード・シュルツ氏(スターバックス・コーポレーション会長兼CEO)、柳井正氏(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)など、1000人以上ものトップリーダーへインタビューを行ってきた。多忙を極める彼らの時間術をまとめたものが本書である。
しかし、常人の比にならないほど多忙なはずの彼らは、逆に時間に追われているように見えなかったという。本書では「時間を支配する」「ムダな時間をつくらない」「目の前の仕事をしない時間(バッファ)をあえてつくる」など、彼らの時間に対する「スタンス」「マインドセット」が明らかにされている。
そのため、最新ツールの紹介にとどまらない普遍的な考え方として、時代を越えて役立つ内容となっている。若手からエグゼクティブ層まで「時間に追われたくない」「なんとかして時間をつくり出したい」と願う方は実践的なガイドとして、ぜひご一読頂きたい。
経済キャスター/経済ジャーナリスト。東京都出身。大学卒業後、山一証券に入社。社内経済番組のキャスターに抜擢されるも3年で倒産。松下グループなどでキャスターとして働く。
その後Bloomberg TVでアンカー職として数百人の経営者インタビュー。米国でMBA取得後は日経CNBCキャスターに。英ブレア元首相、サンデル教授、スターバックス創業者、ポーター等、世界の1,000人を超える著名人にインタビュー。企画・構成・出演を担当した「リーマン経営破たん」「戦略なきニッポンの行方」で日経CNBC社長賞受賞。
第1章 世界トップリーダーは、1分を60秒、1時間を60分、人生を30000日と考える
第2章 世界トップリーダーが支配する、時間に関する3つの法則
第3章 世界トップリーダーが実践する、「時間を味方」につける7つの方法
第4章 世界トップリーダーが教える、「スピードアップ」する6つの時間術
おわりに
要約ダイジェスト
世界トップリーダーは「時間を味方」につける
「無意味な時間」を持たない
世界を舞台に活躍する「トップリーダー」は、時間に対するスタンスが驚くほど似ている。そのスタンスを端的にいえば、「Time is on my side = 時間は常に私の味方だ」という表現がぴったりだ。
彼らは非常に「タイムコンシャス」(時間に対する意識が高い、鋭い「時間感覚」を持つ人)で、「無駄な時間は一切ない」と考える。といっても、余暇の時間がないという意味ではない。彼らも仲間とお酒を飲んだり、パーティーなどで旧交を温めたりすることもある。
彼らが「無駄」と感じているのは、