- 本書の概要
- 著者プロフィール
例えば、ドラマ思考では嫌な人や苦手な人をむやみに退けたりせず、ドラマを盛り上げてくれる「共演者」だと考える。つまり、悪役がいるからこそドラマが盛り上がり、苦しい局面があるからこそ「感動」が生まれるのだ。嫌いな相手のよい所を無理やり考え出すような、偏ったポジティブ思考よりも、自然で納得感ある考え方ではないだろうか。
また、ドラマのテーマには大きく「ハッピーエンド」か「悲劇」しかないという。人生をハッピーエンドとして描くことで、苦境すらもハッピーエンドへの序章ととらえることができる。そして、どちらのテーマを掲げるかは、自分自身で決めることができるのだ。このように人生とドラマ、演劇とビジネスには多くの共通点とヒントが隠れている。
著者は一部上場企業で活躍する傍ら、10年に渡り演劇の舞台俳優を経験し、主客一体となって「感動」を創造する独自の「ドラマ思考」を磨き上げた。本書では「ドラマ思考」を表現力や才能開花に活かし、人間関係やセールス、組織づくりにまで応用する方法が描かれている。新たな挑戦をされる方、現状を打破したい方はぜひご一読頂きたい。
感動プロデューサー、公演家、作家。有限会社ドラマティックステージ代表取締役。1956年生まれ、立教大学卒。一部上場企業のビジネスマンの傍ら「演劇」の舞台俳優として10年間活動。ビジネスと演劇の関連性に気づき、独自の感動創造手法を開発。勤務企業のV字回復に貢献。
独立後は、日本で唯一の感動プロデューサーとして、規模や業種を超えた様々な企業へ講演(公演)・指導を行い、誰にでもできる感動創造の極意を伝えている。サントリーホールや紀伊國屋ホールでもセミナーを開催し大きな感動と反響を呼ぶ。講演・指導企業は一流企業を中心に数百社、受講体験者は累計で20万人を超える。著書は『感動のつくり方』(フオレスト出版)『GIFTの法則』(日本経済新聞出版社)など、本書を含め国内14冊、海外翻訳11冊。
シーン1 日常は映画よりドラマティック
シーン2 ドラマが感動を呼ぶように人生に感動を生む
シーン3 一流の役者のように自分自身を演じ切れ
シーン4 トッブセールスと一流の役者は同じスキルを磨いている
シーン5 結果を出すリーダーと名演出家は同じ方法を使っている
シーン6 一流の経営者と人気脚本家は同じ能力を持っている
シーン7 ドラマのテーマを決める
シーン8 Win-WinからHappy-Happyへ
シーン9 感動を生み出す心の使い方
エピローグ イッツショータイム
要約ダイジェスト
人生はドラマ、あなたは主人公
「人生は舞台、人は皆役者」という人生のとらえ方がある。自分の人生をひとつのドラマだと思い、ハッピーエンドを意識して生きることができれば、ありふれた日常も感動を生み出すかけがえのない舞台になり、人生はまったく違う見え方になるのだ。
ビジネスにおいて、ドラマ思考的発想で成果を上げている人や企業も増えてきている。ハーバード大学のビジネススクールがマネジメントの題材にした、