『「即判断」する人は、なぜ成功するのか?』
(小関尚紀/著)

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 平均的なビジネスパーソンは、1日に70回の意思決定を行うという。「即断即決」「巧遅拙速」など、昔から意思決定スピードの重要性は説かれているが、実際には判断に迷ってしまう場面は多い。それは、即決することで失うものや、その判断が誤っていたら…という不安にとらわれてしまうからだ。

 しかし、情報過多、かつ前例が通用しない現代では、「失敗しない」(リスクを冒さない)ことではなく、誰よりも早く意思決定することこそ価値がある。もし間違っていても素早く修正すればよく、それも判断が速いからこそ可能となるのだ。著者はこれを「即判断」と呼び、速く正確な判断を行うための「4つの意思決定ツール」を解説する。

 その意思決定ツールとは、(1)トレードオフ(2)ツリー化(3)絞り込み(4)ゲーム理論の4つだけだが、そのシンプルさゆえに使いやすく、強力に「即判断」を後押ししてくれるだろう。「他者との駆け引き」と「得られる果実」の大小で4象限に分類される場面ごとに最適なツールで判断することで、「即判断」が可能になるのである。

 また、判断する経験を増やすことで、判断力は鍛えられる。例えば、著者は「最近どう?」と聞かれると多忙でも「暇です」と答えると。すると誘いが増え、その分判断する機会も増えるからだ。本書ではそうした実践的な日常習慣も解説され、判断力に悩む方や、多くの意思決定に関わる方に特に有用な内容である。ぜひ手に取って実践頂きたい。

著者:小関尚紀(コセキ ナオキ)
 1970年大阪府生まれ。サラリーマン作家。筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程後期中退。早稲田大学大学院(ビジネススクール)アジア太平洋研究科修士課程国際経営学専攻修了。経営学修士。現在、都内企業に勤務しながら作家としての活動を行う。
 著書に『世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書』(KADOKAWA中経出版)、『小説 ダメ営業マンのボクが企業参謀に変わるまで』、『新人マーケター乙女侍奮闘記』(ともに東洋経済新報社)があり、『新人マーケター乙女侍奮闘記』は『奇想天外なマーケティング授業』として韓国、台湾で翻訳されている。プライベートでは60ヶ国を訪問するほどの海外一人旅好き。もう一つの趣味である焼肉は都内の80店舗を訪店、日々美味しい焼き方を独自研究。
第1章 リスクを取る人ほど、失敗しない
第2章 「何を残すか」より「何を捨てるか」が大事
第3章 ツリー化で最短を見極める
第4章 絞り込みをして、明確化する
第5章 競争相手との「駆け引き」に勝つ
第6章 「即判断」が身につく日常の習慣

要約ダイジェスト

物事はすべて「意思決定の4象限」で考える

 日常生活において、私たちは無数の判断を積み重ねて生きている。一回一回の判断の影響は小さくても、毎回の判断が「適切な判断」か「不適切な判断」かで、非常に大きな差となり自分の身にはね返ってくる。

 判断にとって重要なのは、「スピード」だ。もちろん正確であるにこしたことはないが、正確な判断をするために時間をかけていては意味がない。「低成長」の時代では、新しく何かを生み出し、成果を出すことが成長であり、リスクを回避することには価値がないのだ。

 このスピードを最重要視した判断こそ、私が「即判断」と呼ぶものだ。誰よりも速く動くという「やるリスク」を取った人には、

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