『最高の答えがひらめく、12の思考ツール——問題解決のためのクリエイティブ思考』(I.アトキンソン/著)

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 「問題解決」と聞くと、ロジックツリーやMECE(モレなくダブりなく)といった分析的な思考プロセスに意識が向きがちである。しかし、こうした手法では、いざアイデア出しとなると、なかなかクリエイティブな発想は生まれない。なぜなら、脳のパターン認識能力は強力で、我々は過去の体験や成功経験に頼った思考・発想をしてしまうからだ。

 そこで、本書では問題解決において最も創造性が必要とされる、解決策を発想する手法を「12の思考ツール」として解説、自由な発想を生み出すステップを丁寧にガイドしている。それらは「問題を大きくする」「他人になる」「制約を受ける」「選択肢を設計する」「ランダムを挿入する」など、シンプルながら効果の高いものが厳選されている。

 これらの思考ツールは、長年クリエイティブ・ディレクターとして活躍する著者の発想術をベースに、トヨタのなぜ5回や発想法の古典『アイデアのつくり方』の既存アイデアの組み合わせ、ラテラル・シンキング(水平思考)といった古今の発想法のエッセンスも加えられた強力なものである。

 発想力に磨きをかけたい方だけでなく、むしろアイデア発想や企画に苦手意識を持つ方こそご一読頂きたい。思考や発想の柔軟性を一段レベルアップさせ、アイデアの発想だけでなく、事業戦略など日々のビジネス思考にも応用できるだろう。チームでブレーンストーミングする際に利用できるキットもダウンロードでき、まさに実践のための一冊だ。

著者:イアン・アトキンソン(Ian Atkinson)
 クリエイティブ・ディレクター。ジャガーやダイソンといった業界大手のクライアントを抱え、幅広く活躍。コピーライターとして数々の受賞歴があるほか、講演者、指導者、ブランド戦略コンサルタントとしても高い評価を受けている。心理学の学位を持ち、マーケティング・コミュニケーションにおける行動科学の役割を探求している。
[PART Ⅰ : インサイト] イントロダクション
あなたの脳はここで間違える

[PART Ⅱ : イノベーション] イントロダクション
1 問題を大きくする Think bigger
2 他人になる Think like another
3 反逆する Be contrary
4 制約を受ける Be constrained
5 選択肢を設計する Choice architecture
6 古い+古い=新しい Old + old = new
7 逆行分析する Reverse engineering
8 問題を回避する Sidestep the issue
9 ランダムを挿入する Random insertion
10 精査し、推定する Interrogate and extrapolate
11 シンプルな解決をする Solve something simpler
12 組み合わせ、再定義する Combine and redefine

[PART Ⅲ : インスピレーション] イントロダクション
1 準備 Preparation
2 創出 Generation
3 発展 Development
4 実施 Implementation

要約ダイジェスト

プロセスが前進を妨げる

 『バグズ・ライフ』や『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』などを生み出したピクサーは、それぞれの物語のプロットとメインキャラクターをたった1回のランチミーティングで考えついた。合計で15億ポンドを超える収益をもたらした映画である。

 彼らが「すばらしい映画のアイデアを思いつく方法」と題されたプロセスフローチャートに取り組んだとは考えにくい。なぜなら、問題解決に成功し、イノベーションを実現するのは、無味乾燥のプロセスに従うこととは違うからだ。

 重要なのは「正しい心構え」、つまりクリエイティブに考えることである。旧来の問題解決モデルの多くは、

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