- 本書の概要
- 著者プロフィール
こうした動きの背景には、「判断せずに、今ここに意識を向ける」マインドフルネスがもたらす、ストレス軽減、集中力・生産性アップ、創造性・チームワーク向上などの様々な効果がある。しかもそれらは、ハーバード大学、スタンフォード大学といった一流大学の研究者によって実証が進んでいるという。
そこで本書では、グーグルでマインドフルネスプロジェクトを推進する人材開発部門のビル・ドウェイン氏へのインタビューをもとにその実践方法を解説。基本的なエクササイズから「ヴィジュアリゼーション」「リフレクション」などの手法、グーグルでおこった変化などが詳しく紹介され、マインドフルネスの決定版的一冊となっている。
瞑想は道具も必要なくいつでもどこでも行えることが魅力だが、本書では読者の実践を助ける、ナレーション付きのガイドCDも付属している。読後すぐに実践でき、マインドフルネスの効果を体感できるはずだ。瞑想を始めたが続かなかった…という方や、興味はあるがまだ実践に至っていない、という方はぜひご一読頂きたい。
第一章 はじめに
第二章 マインドフルネスとは何か?
第三章 マインドフルネスの効用と仕組み
第四章 グーグルがマインドフルネスに取り組んでいる理由
第五章 マインドフルネスが宗教性を排除した理由
第六章 マインドフルネスがビジネスに与えた影響
第二部 マインドフルネスの実践と未来
第七章 マインドフルネススタートガイド
第八章 ヘッドスペース アンディー・プディコム氏とビル・ドウェイン氏による瞑想ガイダンスと瞑想Q&A
第九章 ビル・ドウェイン氏からのメッセージ―マインドフルネスは社会とつながっている
第十章 日本でマインドフルな生き方をするために
付録:マインドフルネス実践ガイドCD
要約ダイジェスト
マインドフルネスとは何か?
「マインドフルネス」は、グーグルが取り組んでいる瞑想法として、世界的に注目されている。グーグル以外にも、インテルやツイッター、ナイキ、マッキンゼー・アンド・カンパニーなど、有名企業が能力向上のトレーニングとして導入している。
「科学的な実証を伴っていること」は、欧米でマインドフルネスがメンタルケアのメソッドとして信頼を勝ち得ている一つの要因だ。それゆえ、欧米の企業では、社員が高度な仕事を達成するため、研修や福利厚生の一環として、マインドフルネスを広く取り入れているのだ。
グーグルでは2005年ごろから、瞑想のワークショップを社内で小規模に開催する動きがあった。その後、