『メンバーの才能を開花させる技法』
(リズ・ワイズマン、グレッグ・マキューン/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 あるリーダーの元では力を発揮できなかったが、別のリーダーの下で生まれ変わったように活き活きと働き結果を出しているメンバー、一緒に働いてみたいという希望者が後を絶たないマネジャー、部下の信頼を得られず苦労する元トップ・プレイヤー…誰もがこれに類する事例を耳にしたことがあるのではないだろうか。

 本書では、メンバーの力を倍増させる「増幅型リーダー」と、メンバーの活力を奪う「消耗型リーダー」の特徴を、部下たちの証言も交えながら解き明かす。増幅型リーダーは放任とは異なり、挑戦と失敗を受けいれながらメンバーにベストを尽くさせる。すなわち「自由でありながら、緊張感のある環境」をつくり、それがメンバーのポテンシャルを開花させるのだ。

 本書はオラクルを経てグローバルリーダー育成で活躍するリズ・ワイズマンと、「エッセンシャル思考」のベストセラーもあるグレッグ・マキューンの緻密な研究に裏付けられた力作である。「増幅型リーダー」のコミュニケーション技法が丁寧に解説され、読み終えたらすぐにでも使える理論と実践の教科書となっている。

 増幅型リーダーは埋もれている人材をいかに活用するかを考え、消耗型リーダーは人材不足を嘆く。その意味で、組織全体の人材価値が求められるこれからの時代に相応しいリーダーシップだといえるはずだ。経営者やマネジメント層はもちろん、教育、病院、非営利組織まで、本当の意味での人材活用を考える方は、ぜひご一読を薦めたい。

著者:リズ・ワイズマン Liz Wiseman
 オラクルで17年間オラクル大学バイスプレジデントおよび人材開発グローバルリーダーを務めた後、シリコンバレーにワイズマングループを創設。以来、世界各国の主にエグゼクティブを対象に、グローバルリーダーの養成に力を注ぎつづける。
クライアントには、アップル、フェイスブック、ディズニー、グーグル、マイクロソフト、GAPなど錚々たる企業が名を連ねる。「Thinkers50」(最も影響力のある経営思想家トップ50)にも選出されるなど、今、リーダーシップ分野で世界的に注目される女性のひとり。

著者:グレッグ・マキューン Greg McKeown
 シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。
数々のグローバル企業をクライアントに持ち、自身は2012年に世界経済フォーラムで「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された。著書『エッセンシャル思考』(かんき出版)は日本でもベストセラーになる。

翻訳:関 美和(セキミワ)
 翻訳家。慶應義塾大学文学部卒。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネススクールでMBA取得。主な翻訳書に、『リーダーシップ・チャレンジ』(小社刊)『ジョナサン・アイブ』(日経BP社)『ゼロ・トゥ・ワン』(NHK出版)『えんぴつの約束』(飛鳥新社))『アイデアの99%』(英治出版)など

序文──スティーブン・R・コヴィー
第1章 なぜ、今「増幅型リーダー」なのか
第2章 「才能のマグネット」としての技法
第3章 「解放者」としての技法
第4章 「挑戦者」としての技法
第5章 「議論の推進者」としての技法
第6章 「投資家」としての技法
第7章 「増幅型リーダー」を目指すあなたに
資料──頭を整理し、実践に勢いをつけるために

要約ダイジェスト

あなたは「増幅型」か「消耗型」か

 組織全体の能力を引き上げるリーダーがいる一方で、メンバーの能力をダメにするリーダーがいる。ある種のリーダーは、たしかに知力を増幅させる。私たちは彼らを「増幅型リーダー」と呼び、反対に、組織の大切な知性と能力を破壊するリーダーは「消耗型リーダー」だ。

 私たちは個人と組織の知識力が競争上優位となるような企業と産業からリーダーを選び、彼らの行動を定量的に分析した。最初にはっきりしたのは、一部のリーダーは、明らかにメンバーの才能や能力を損なっているということだった。

 その種のリーダーは、自分の知性にばかり目を向け、

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