『怒らない経営―しがらみを超え、地元を盛り上げる!』
(大籔崇/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 「地方創生」は日本の緊急課題だが、補助金や公共事業以外の地場産業活性化のめどはなかなか立っていない。そんな中、愛媛県松山市で「事業を通じて、地元を盛り上げる」という視点から売上16億円、従業員300人規模まで成長するエイトワンという会社がある。

 創業社長で著者の大籔崇氏はパチスロに明け暮れる学生時代を過ごし、その後個人投資家として株式投資で15億円を稼ぐなど、異色の経歴の持ち主だ。その後経営者として、道後温泉の宿泊施設の運営から今治タオル専門店、特産のミカン加工品の製造・販売など次々とユニークな事業を展開、拡大していった。

 もちろん順風満帆とはいかず、地元では「新参者」であるがゆえの様々な困難にも直面する。本書では、経営経験もない若者が、あせらず、怒らず、すべては「自己責任」という信念で実行し続ける、等身大のビジネスストーリーが描かれている。

 著者は、地域活性化のためには、地域に根付いているものをブラッシュアップしていくのが近道であり、また、その場所に行かなければ体験出来ない価値が大切だと語る。それを次々形にしていく手法や、投資家、企業家としての視点は、ビジネスで地元や地域を活性化したいと考える方や起業を志す方にとって様々なヒントがある。

 本書は民間から地域産業を活性化する一つの成功事例であり、こうした事例が次々と増えていくことがまさに雇用を生み出し、人を呼び込む「地方創生」だといえるはずだ。いま元気な地方で何が起こっているのか、それを見定めるためにもぜひご一読頂きたい。

著者:大籔 崇(おおやぶ たかし)
1979年生まれ。愛媛大学進学を機に松山へ。在学中はパチンコに熱中し留年。卒業後、税理士資格を目指し専門学校に通いながら株式投資を始める。35万円を15億円に増やした後、エイトワンを立ち上げ、企業家に転身。「日本の遺伝子を、前へ」をキーワードに様々な事業を展開する
Prologue すべてを自分で受け止めて前に進み続ける
Chapter 1 必要なことはパチンコからいくつも学んだ
Chapter 2 ニート投資家、35万円を15億円に増やす
Chapter 3 地元を継続して盛り上げるにはやはり企業家だ!
Chapter 4 タオル専門店を全国に展開大作戦!
Chapter 5 ミカン加工、焼き物でもチャレンジ!
Chapter 6 「二足のわらじ」をはいて次の展開へ

要約ダイジェスト

すべてを自分で受け止めて前に進み続ける

 うまくいくときも、そうでないときもすべて自分の責任だ。私はこれまでずっとそう意識してきた。結果が出なければ、何も残らないのだから、すべてを自分の責任としていかないとやり切れない。これが、これまで取り組んできたことすべてのベースになっている。

 経営するエイトワンでは、社員に対して怒ることはない。むしろ、感情的にならないで分かりやすく伝えることを心がけている。エイトワンの業務は多岐にわたるが、共通しているのは「事業を通じて、愛する地元を盛り上げる」という視点だ。

 そのためには社員一人ひとりが、明るく前向きな気持ちで業務に取り組まなければうまくいかない。大切なのは、

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