『ペンタゴン式目標達成の技術』
(カイゾン・コーテ/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 アメリカ合衆国国防総省、通称「ペンタゴン」は、災害救助や、紛争地帯での平和維持活動、テロ組織撲滅などを担う。毎日新たに発生するそれらの任務は、成功し続けなければ「明日が来ない」可能性と緊迫感を帯びている。

 そんなペンタゴンの訓練において近年フォーカスされているのは、「Body(身体)」「Mind(思考)」「Spirit(精神力)」の三要素を、まんべんなく鍛えるトレーニング方法だという。それは「死」と隣り合わせの状況でも、自己能力の限界を突破し続けるために存在する。

 著者によれば、これらの手法はどんな人に対しても有効だ。なぜなら、彼らのように戦地に赴くことはなくとも、あるミッションを、高いストレス下で、ミスなくやり遂げなければならない状況は誰にでも存在するからである。

 そこで本書では、現役の空軍少佐でもある著者が、ペンタゴンで実際に行われている能力開発のエッセンスを余さず解説する。それらは意外にも過激なものではなく、呼吸法や瞑想など、一般のビジネスパーソンがうまく取り入れられるものばかりである。

 ビジネスの現場において、必達の目標や挑戦、逆境や「失敗できない」プレッシャーに立ち向かう読者の強力なガイドとなる一冊である。単に精神的な自己啓発ではなく、自身の持つ体力、精神力、思考力をフル活用して立ち向かうことができるはずだ。

著者:カイゾン・コーテ(Kaizon Cote)
 UniversityofWashington卒業。科学者を志すも、その後アメリカ空軍将校の道へ。在軍中に、アメリカ軍事大学院で修士課程を修める。その直後に、アメリカ国防総省国防情報システム局へ入局。情報部隊のエキスパートとして、国防総省でも保有率わずか1%というサイバーテロスペシャリストのライセンスを取得。
  国防総省、軍で行われている様々なトレーニングの中から、人生の可能性を広げ、成功するために有益なノウハウを抽出し、一般向けにアレンジした独自メソッド「リビング・エンライトメントシステム」を完成。現在は国防総省、軍にも籍を置きつつ、プライベート機関、ディフェンス・ディベロップメント・コンセプツ社をベースに、セミナーなども行っている。空軍少佐。

翻訳:中津川 茜
 神奈川県横浜市出身。アメリカ留学中にインターンとしてライターとなる。以来、アーティストからビジネスパーソン、アスリートなど、多様な分野におけるインタビュー記事や著作ライティング、翻訳を手掛ける。

第1講 呼吸:鼻から吸って口から吐く
第2講 瞑想:1日10分、一人だけの時間をつくる
第3講 認知:あなたはどのような人間か知ろう
第4講 知識:「自分が何を知らないか」を知る
第5講 健康:ペンタゴンは肥満を許さない
第6講 自律:自分の限界を超える技術
第7講 時間:72時間ですべてが解決できる

要約ダイジェスト

鼻から吸って口から吐く——呼吸

 ペンタゴンには「呼吸を制するもの、勝負を制す」という言葉がある。呼吸が短時間で高いパフォーマンスを発揮するのに「最適な」心身状態をつくることから生まれた言葉だ。正しく深い呼吸は、血圧や心拍数の正常化、疲労回復など、様々な効能をもたらすのである。

 現代人は呼吸が浅く、成人男女の1分間あたりの平均呼吸数は12回から16回と肺容量全体の約20%しか使っていない。また、呼吸の乱れは精神の乱れと呼応し、人はストレスを抱えると、肩や胸だけで浅い呼吸をする。これがさらなるストレスとなり、心身への悪循環を生む。

 ペンタゴンの推奨する呼吸の基本は「鼻呼吸」と、

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