『元・外資系人事部長が見た 要領よく出世する人』
(村上賀厚/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 GE、フォード、ロイター、モンサントなど、名だたる外資系企業の人事責任者を歴任した著者によれば、会社の規模や外資、日系を問わず、出世したり抜擢されたりする人物には共通点があるという。彼らはみな「要領がいい」働き方をしていたのだ。では、「要領がいい」とはどういうことだろうか?

 本書でいう「要領がいい」とは、ゴマすりや上司へ取り入ったりというネガティブな意味ではなく、「物事の処理や立ち回りがうまい」ということである。楽して仕事をしているのではなく、仕事や人間関係の本質を押さえているからこそ、要領よく仕事ができるのだ。そして当然、上司は要領が悪い人より要領がいい人に仕事を任せる。

 本書ではさまざまなビジネスパーソンの出世を目撃してきた著者が、彼らの習慣や考え方から、出世の勘所を指南する。例えば、彼らは「上司に手柄を横取りされた」といった愚痴を言わない。なぜなら、上司が上層部から高く評価されることが、自分の高い評価にもつながると知っているからだ。そのため、仕事の成果はどんどん上司に与えるという。

 経営層の視点を身に付けたり、同じ労力で、より高い成果を上げたい(=要領よく働きたい)方だけでなく、自分は要領が悪いのでは?と感じることがある方もぜひご一読頂きたい。なぜあの人が出世するのか、どうすれば要領よく出世できるか、会社から何を求められているのかが理解できるはずだ。

著者:村上 賀厚(ムラカミ ノリアツ)
 有限会社ノリ・コーポレーション代表取締役。グロービス経営大学院客員准教授として、人材マネジメントや組織行動・リーダーシップ分野を担当。同志社大学商学部卒業、イェール大学経営大学院経営管理学修士(現MBA)取得。大阪市生まれ。
 マーケティングエージェンシー2社で営業およびプランナーとして勤務後に株式会社日本コンサルタント協会および住友ビジネスコンサルティング株式会社で人事コンサルティングを経験。留学後は、フォード自動車(日本) 人事課長、日本JDエドワーズ 人事部長、日本モンサント 人事総務本部長、ロイター・ジャパン 人事本部長、GEコンシューマー・ファイナンス 人事本部ディレクターなど、世界的上場企業の日本法人で人事責任者を務める。独立後はノリ・コーポレーション代表取締役として研修やコンサルティングなどを行う。
第1章 日本人は知らない、外資系で要領よく出世する人の「8つの秘訣」
第2章 要領よく出世する人が密かにやっている「20の習慣」
第3章 要領よく出世する人が大切にしている「15の考え方」
第4章 要領よく出世する人がプライベートで守っている「4つの教え」

要約ダイジェスト

日本人は知らない、外資系で要領よく出世する人の秘訣

要領のいい人が出世するのは当然

 日系企業と外資系企業では、社風や制度など、違うところも多いが、共通点ももちろんある。その最たるものが、「要領のいい人が出世する」ということ。これは、いつの時代のどの国のどんな企業でも変わらない「現実」である。

 「要領がいい」を『広辞苑』で調べると、「物事の処理や立ち回りがうまい」とある。これこそ管理職(=出世した人)が身につけておかなければならない能力である。あなたが経営者だったら、大口顧客の要望を適切に処理し、社内外でうまく立ち回って利害調整ができる人とできない人、どちらを出世させたいだろうか。答えは、明らかなはずだ。

 また、日本はGDPでは世界第3位だが、国連の「幸福度調査」では43位だ。その一方で、会社での仕事を楽しみ、出世している人にかぎって、

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