『グロースハッカー [第2版]』
(ライアン・ホリデイ/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 グロースハッカーとは、グロース(成長)をハック(技術力で課題を解決)させる人であり、Facebook、Twitter、Dropbox、Evernoteなど、リリース後低コストあるいは予算ゼロで爆発的成長を遂げるスタートアップ企業群において活躍する新型のマーケターである。

 本書では、数多くのグロースハック事例から、グロースハックの本質を明らかにする。そのステップは、①まずは人が欲しがるものを作る②自分なりのグロースハックを探す③クチコミを巻き起こす④ユーザーを手放さない、というものだ。

 重要なことは、これらが製品リリース後にバラバラに行われるのではなく、製品の開発フェーズから既に設計されているという点である。これらを統合する視点こそがグロースハックに必要であり、それゆえ本書では、グロースハックはツールや手法ではなく「マインドセット(考え方)」であると説かれている。

 また、クックパッドの加藤恭輔氏自らが自社のグロースハック活動を解説しており、地道なグロースハックとは何かを理解できる好例となっている。本書は2013年末に発行後話題を呼んだ『グロースハッカー』に、最新事例や発行後に寄せられた質問と回答、用語集などを加え充実させた第2版であり、初心者にもさらにわかりやすい一冊となっている。

著者:ライアン・ホリデイ
 作家のタッカー・マックスやアメリカン・アパレルのドヴ・チャーニーCEOといったひと癖あるクライアントを持つメディア戦略家。『権力(パワー)に翻弄されないための48の法則』の著者、ロバート・グリーンに師事するために19歳で大学を中退後、多数のベストセラー作家、企業、人気ミュージシャンのアドバイザーを務める。現在はアメリカン・アパレルのマーケティングディレクターを務める。手掛けたキャンペーンは、ツイッター、ユーチューブ、グーグルなどでケーススタディとして採用され、アド・エイジ、ニューヨーク・タイムズ、ゴーカー、ファスト・カンパニーなどのメディアでも紹介される。

翻訳:佐藤 由紀子
 翻訳者。上智大学外国語学部ロシア語学科卒。IT系出版社で書籍編集に従事した後、2004年からアイティメディア株式会社で海外ニュースを担当。2011年退社後も毎日記事を発信中。

解説:加藤 恭輔
 2006年に一橋大学商学部経営学科を卒業。翌年公認会計士試験に合格し、優成監査法人に入所。公開会社、公開準備会社の会計監査業務に従事。2010年に公認会計士登録(2013年に業務廃止)後、クックパッド株式会社に入社。経営企画室、経営会議室にてIR、事業推進、経営会議運営等を担当後、2012年よりプレミアムサービスの事業を統括、2014年に執行役員プレミアム会員事業部長。2015年より新規広告開発部長(現任)

イントロダクション
ステップ1 まずは人が欲しがるものを作れ
ステップ2 自分なりのグロースハックを探して
ステップ3 クチコミを巻き起こせ
ステップ4 つかんだユーザーを手放すな
最後に 私自身のグロースハック―学びから実践へ
あとがきにかえて
解説
訳者あとがき
用語集など

要約ダイジェスト

グロースハックとは何か?

 旧来のマーケティング手法が、20世紀の企業のニーズに合わせて設計されたとすれば、新たな考え方「グロースハック」は、20世紀末にマーケターの新しいニーズを受けて発生した。それは、ホットメールが最初の無料ウェブメールサービスとして公開される直前のことだ。

 1995年のある日、著名ベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパーがホットメールの創業者二人と話しているとき、偶然グロースハックを思いついた。「メール画面の最下行に『追伸 愛してるよ。ホットメールで君も無料メールをゲットしよう』と表示させよう」。

 このささやかな機能がすべてを変えた。ホットメールのユーザーとすべてのメールが、ホットメールの広告になったのだ。重要なのは、この流れは追跡でき、調整・改善できたことだ。ホットメールは飛躍的に成長し、半年以内に100万人のユーザーを獲得、1997年にマイクロソフトが4億ドルで買収した時点で、ユーザー数は1,000万人に近かった。

 ホットメールの登場以来、

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