『未来をつくる起業家~日本発スタートアップの失敗と成功20ストーリー』
(ケイシー・ウォール/著)

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  • 目次
 大型の資金調達や上場がメディアを賑わし、ベンチャー(スタートアップ)業界が活気づいている。しかし、Softbank 孫正義氏のようなビッグネームではなく、より身近でリアリティのある起業ストーリーは、実はあまり世に出ていない。

 そこで本書では、アメリカ人ヘッドハンターが、日本のIT起業家20人のストーリーに迫っている。収められているのは、先日上場承認の報道があったGunosy共同創業者 木村新司氏、iemo村田マリ氏、ChatWorkの山本敏行氏など、上場を目指す起業家から、既に企業を売却し複数回の起業に挑むシリアル・アントレプレナーなど多岐にわたる。

 特に失敗談にフォーカスを当て、日本で起業する難しさや日本人起業家の共通点を探る、よりパーソナルな起業ストーリーとなっている。トライアル&エラーや情熱など、彼らに共通する能力が理解できるはずだ。

 著者は、日米で活躍するトップヘッドハンターのケイシー・ウォール氏。自身も、リクルーティング業界で「Wahl&Case」を立ち上げたアントレプレナーでもあり、生々しいお金の話、モチベーションや初期プロモーション手法など、経営書としても有用な内容となっている。

著者:ケイシー ウォール (Casey Wahl)
 ウォール・アンド・ケース CEO兼創業者。レッド・ブリック・ベンチャー マネージング・パートナー兼創業者。米国ニューヨーク州出身、幼少期をサウジアラビアの砂漠で過ごし、米国テキサスの大学を卒業後日本に移住。エグゼクティブ人材に特化した人材紹介会社ウォール・アンド・ケースを創業、東京、サンフランシスコ、ベルリンでサービスを行う。また、東京を拠点としたエンジェル投資及びインターネット企業のインキュベーションを行うレッド・ブリック・ベンチャー社を創業。優秀ヘッドハンターに贈られる賞の受賞歴も有り、日本語も堪能。
はじめに
小林 清剛(創業者 & CEO Chanoma Inc)
木村 新司(Angel & co-CEO Gunosy)
南 壮一郎(創業者 & CEO BizReach)
村田 マリ(創業者 & CEO iemo)
光本 勇介(創業者 & CEO 株式会社ブラケット)
柴田 陽(創業者 & CEO Spotlight)
Robert Laing & Matthew Romaine(創業者 & Co-CEO Gengo)
福山 太郎(創業者 & CEO AnyPerk)
井口 尊仁(創業者 & CEO DokiDoki)
柿山 丈博(創業者 & CEO MONOCO)
平野 未来(創業者 & CEO Cinnamon)
倉富 佑也(創業者 & CEO Panda Graphics)
秋好 陽介(創業者 & CEO Lancers )
山本 敏行(創業者 & CEO ChatWork)
須田 将啓(創業者 & CEO 株式会社エニグモ)
坂井 光(創業者 & CEO 株式会社インタレストマーケティング)
河端 伸一郎(創業者 & CEO  Interspace)
武藤 友木子(創業者 & 元マーケティング副社長 ProTrade)
林 郁 & 伊藤 穰一(共同創業者 & co-CEO デジタルガレージ)
謝辞

要約ダイジェスト

小林 清剛(Chanoma Inc. 創業者&CEO)

 小林清剛は大学在学中にコーヒー関連の2社のスタートアップに取り組んだがあえなく失敗。次に50万円で設立したNOBOT(ノボット)は、日本で2番目に大きいスマートフォン広告プラットフォームに成長し、2011年7月KDDIに15億円で売却。いまはサンフランシスコに拠点を移し、4社目のスタートアップに挑戦している——

 僕の1社目は、大学3年生の時に友達に誘われてはじめたコーヒーの輸入と通販の会社だった。創業1年後に会社が向転換するという話になり、コーヒー事業を続けるために2社目のコーヒー事業をする会社をつくった。

 1社目と2社目の事業が失敗した理由は、経営者としての能力が足りていなかったからだ。そもそも、2社目のコーヒーの通販サイトは構造的に儲からない仕組みになっていたが、当時は事業の欠陥に気づかず、

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