『商品を売るな―コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる』
(宗像淳/著)

  • 本書の概要
  • 著者プロフィール
  • 目次
 近年では、コンテンツマーケティングの取り組みの一つである自社メディア(オウンドメディア)の運営に力を入れる企業が増えている。コンテンツマーケティングとは、「顧客の獲得を目的にコンテンツを制作し、提供することに注力したマーケティング手法」と定義されるもので、「見込み客から見つけてもらう」点が重要である。

 なぜなら、生活者はモノを購入する前にインターネットで自ら情報収集することが当たり前となり、マスメディアや電話セールス、ダイレクトメールなど、売り込み型マーケティングの効果が薄れてきているからだ。そのため、海外ではコカコーラ、GE、Microsoftなどの大手企業でもこの手法が広く実践され、すでにかなり浸透している。

 本書ではコンテンツマーケティングとは何か?という基本から国内外の事例まで、図解も用いてわかりやすく解説されている。事例については、メガネ店や育児用品店、ゴルフ教室、法人向けサービスなど、B2CとB2Bの両事例が導入背景から実績値まで詳細に明かされていることが特長となっている。

 著者は株式会社イノーバ代表の宗像淳氏。著者自身、社員一人の時代から海外マーケティングノウハウをブログで発信し続け、大きく企業を発展させたコンテンツマーケティングの実践者。コンテンツマーケティングの全体像を掴める基本書として、ウェブに詳しくない方にもお薦めできる一冊となっている。


著者:宗像 淳(むなかた・すなお)
 株式会社イノーバ代表取締役社長。福島県立安積高校、東京大学文学部卒業。米ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(マーケティング専攻、GMATスコアは770点/800点で世界のTop 1%)。1998年、富士通に入社、北米ビジネスにおけるオペレーション構築や価格戦略、子会社の経営管理などの広汎な業務を経験。
 MBA留学後、インターネットビジネスを手がけたいという思いから転職し、楽天で物流事業立ち上げ、ネクスパス(現トーチライト)で、ソーシャルメディアマーケティング立ち上げを担当。ネクスパスでは事業開発部長として米国のベンチャー企業との提携をまとめる。2011年6月に株式会社イノーバを設立、代表取締役に就任。
Introduction 「コンテンツ」で共感を得る「マーケティング」
1.商品を売らない8つの理由
2.事例編 商品を売らずに、本当に成功するのか
国内事例
海外事例
3.実践編 「商品を売るな」を、どう実践するか
コンテンツマーケティングを始めるためには
コンテンツマーケティングを成功させる5つのステップ
キーワード別に見たコンテンツマーケティング実践法

要約ダイジェスト

「コンテンツ」で共感を得るマーケティング

 これまでのマーケティング戦略は、商品をどう売るかに着目してきた。しかしコンテンツマーケティングでは「商品を売らない」。コンテンツマーケティングはすでに世界の多くの会社が実践し、売り上げを伸ばしている手法だが、最近生まれたわけではなく、100年以上前から実践されているものだ。

 例えば、タイヤメーカーのミシュランは、1900年に自動車旅行に役立つ地図や自動車整備などの情報を掲載した400ページの「ミシュランガイド」を無料で3万5000部配布した。タイヤを売るのではなく、快適なカーライフに役立つ情報を提供したのだ。

 本書では、コンテンツマーケティングを「顧客の獲得を目的にコンテンツを制作し、提供することに注力したマーケティング手法」と定義する。コンテンツマーケティングでは商品を売ることよりも、顧客に正しい知識を与えるためのコンテンツ制作に重きを置く。

 コンテンツの形態は様々で、

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